編入に使用した書物一覧

皆さん、お久しぶりです。

今回は、ツイッターの方でリクエストがございましたので、私が法学部編入の勉強中に使用した書物をリストアップしたいと思います。

 

私は他学部出身者ですので、法学をゼロから始めなければなりませんでした。

そのため、今回リストアップする書物には、法学部出身者の方や、社会科学系統の学部出身の方からすれば、余りにも基本的過ぎて必要性を感じられないものも含まれるかもしれません。

あくまでも、ご参考程度にどうぞ。

 

勉強を本格的に始める前に読みたい本

法学、政治学の知識がからっきしであったため、一番初めにこの本を読んでみました。主人公は高校生、小説風に構成されているので、飽きずに読み終えられます。

キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)

キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)

 

 

 

通学中、電車内で流し読みしました。もともと高校三年生の時に一度読んでいたので、短時間で読み終えられました。さすが池上彰さん、説明がわかりやすいのですが、学術書ではなく憲法に関するエッセイといった感じの本ですね。

池上彰の憲法入門 (ちくまプリマ―新書)
 

 

 

 

入門書

こちらもストーリー風に構成されていますが、轢き逃げをしてしまったという重い設定です。皆様、安全運転を。

はじめての法律学 -- HとJの物語 第5版 (有斐閣アルマ > Basic)

はじめての法律学 -- HとJの物語 第5版 (有斐閣アルマ > Basic)

 

 

 

 思想の自由市場の説明の中で、ポルノについて真面目に議論されていたのが好印象。他にも、健全な紳士にとっては興味深いテーマがたくさんあります。

いちばんやさしい憲法入門 第5版 (有斐閣アルマ)

いちばんやさしい憲法入門 第5版 (有斐閣アルマ)

 

 

 

興味のあるところのみ流し読みしました。

政治学の名著30 (ちくま新書)

政治学の名著30 (ちくま新書)

 

 

 

 

必読書

何度か取り上げていますが、こちらは絶対に読んで頂きたい一冊ですね。

法学入門 第6版補訂版 (有斐閣双書)

法学入門 第6版補訂版 (有斐閣双書)

 

 

 演習ノートシリーズは、答案の構成の仕方を学ぶのに最適です。

演習ノート 法学

演習ノート 法学

 
演習ノート 政治学

演習ノート 政治学

 

 

こちらの本は一応専門書にカテゴライズされていますので、一通り勉強が進んだ後に是非とも読んだ方が良いと思います。試験直前に購入したため、気になる項目のみ読み、辞書の様にして使っていました。丁度読んでいなかった箇所が試験で出てしまいましたので、時間に余裕のある方は端から端まで舐める様に読むことをお勧めします。

法哲学 (有斐閣アルマ)

法哲学 (有斐閣アルマ)

 

 

 

 

読みたかったが、読めなかった本

買っては見たが、重かったので持ち運ぶのが億劫となってしまい殆ど読めなかった本。

はじめて学ぶ政治学―古典・名著への誘い

はじめて学ぶ政治学―古典・名著への誘い

 

 

 

図書館で借りたかったが、期限を過ぎても返さない不届き者のせいで読めなかった本。

教養としてのロースクール小論文

教養としてのロースクール小論文

 

 

 

 他の受験生の方や、過去に合格された方がおすすめしていました。大学の本屋では扱っておらず、ジュンク堂池袋店でやっと見つけ、買おうとしたのですが、その前に寄ったタワーレコードでCDを何枚か(チャールズ・ミンガスデイヴ・ブルーベックなんか)購入してしまい、持ち合わせが無くなり泣く泣く諦めた一冊。

ウォーミングアップ法学

ウォーミングアップ法学

 

 

 

番外編

以下の書物は息抜きなんかで読んでいた数冊ですので、他の方にはあまり役に立たないかもしれません。ご参考程度にどうぞ。

 

 編入なんて全く考えていなかったときに読んだ本なのですが、本書の知識が答案構成に活かされた気がしなくもないですね。

入門!論理学 (中公新書)

入門!論理学 (中公新書)

 

 

 

政治学を勉強中に、辞書代わりにしていました。一般的な教養書としても絶賛されている本ですので、手元にあれば何かと役に立つと思います。

世界十五大哲学 (PHP文庫)

世界十五大哲学 (PHP文庫)

 

 

 

 こちらは絶版本ですので、図書館で借りました。法諺についての理解は編入にも役に立つと思いますので、覗いてみては。

 

 

 (アメリカ視点の)国際政治の論文雑誌ですね。図書館で借りて気になる論文のみ(主に中東地域に関する記事)を読んでました。大学のレポートでこの雑誌を使おうとしたら、バイアスが強すぎるため教授に怒られたことがあります。まあ、流れとしての時事問題を勉強するくらいでの気持ちで、全てを鵜呑みにせず軽く読む分には良いと思います。

フォーリン・アフェアーズ・リポート 2018年3月号

フォーリン・アフェアーズ・リポート 2018年3月号

 
フォーリン・アフェアーズ・リポート 2018年4月号

フォーリン・アフェアーズ・リポート 2018年4月号

  • 作者: カート・キャンベル,イーライ・ラトナー,エイミー・マイヤーズ・ジャッフェ,マイケル・D・スワイン,スチュワート・パトリック,リチャード・K・ベッツ,マシュー・C・ワックスマン,ジュリアン・スミス,ローレン=デヨング・シュルマン,ベン・ステイル,クリス・ミラー,リセ・モルへ・ハワード,アレクサンドラ・スターク,バリ・ナスル,マーラ・カーリン,アーロン・ステイン,フォーリン・アフェアーズ・ジャパン
  • 出版社/メーカー: フォーリン・アフェアーズ・ジャパン
  • 発売日: 2018/04/10
  • メディア: 雑誌
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

こちらも論文雑誌ですね。例えば、風力発電などのクリーンエネルギーが、如何に無力であるかが、データと共に科学者視点で書かれています。授業でエネルギー問題なんかのディベートを行う時にこの雑誌の知識を使うと、(文系が相手なら)無双できます。2017年の試験本番ではこの雑誌から仕入れた知識を使う機会はありませんでしたが、簡単な科学データの裏付けが論述内にあると説得力が一気に上がると思います。

Newton(ニュートン) 2018年 04 月号 [雑誌]

Newton(ニュートン) 2018年 04 月号 [雑誌]

 
Newton(ニュートン) 2018年 05 月号 [雑誌]

Newton(ニュートン) 2018年 05 月号 [雑誌]

 

 

 

個人的な事ですが、 所属大学では、中東イスラーム、アフリカ、ヨーロッパの初歩的な地域研究を行っていました。特に、イスラーム地域研究では良い先生に出会えたので、地域研究のなかでは一番熱心に授業を聞いていました。本書は、所属大学で学んだ知識と、法学の勉強をマッチング、ドッキングさせてくれたので、編入の勉強中には一番面白く読んでおりました。今までの専攻がこちら方面の方でしたら、非常に面白い一冊だと思います。

イスラームの国家・社会・法―法の歴史人類学

イスラームの国家・社会・法―法の歴史人類学

 

 

 

 これらの三冊は、本の読み方についての本ですね。編入対策では参考書を効率よく読む必要がありますので、まずは以下の書で読書のスタイルを身に付けてから勉強を始めてみては。

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

 
思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 
乱読のセレンディピティ

乱読のセレンディピティ

 

 

つい最近編入を検討し始めた方、まずはこちらをご一読下さい

皆さん、こんにちは。

 

こちらのブログ、実は京大法学部編入(@kyotolawad)というツイッターアカウントで宣伝しているため、そちらからやってきてくださる方も多いようですね。

 

 

まず、京大の編入についてはこちらから。

編入学試験・学士入学試験 — 京都大学

 

そもそも、どこの大学が編入試験を行っているのか分からない、というかたは、まず以下のサイトを覗いてみて下さい。

www.univ-transfer.online

以前の記事でも紹介しましたが、こちらのサイトには編入に関するかなりの情報が網羅されております。

どこの大学かはまだ決めていないが、とりあえず編入を検討されている方、まずはこちらの圧倒的編入サイトで調べてみて下さい。

 

去年まで、これほど便利なサイトはありませんでした。

昨年度までに比べたら、編入学基礎Ⅰ(2単位)さんのお陰で情報収集にかかる時間がかなり短縮されたので、今年度から編入受験をされる方は本当に幸運だと思います。

 

また、京都大学の文系学部へ編入する場合でも、経済学部と法学部、どちらが良いか、簡単か、迷う方も多いと思います。

しかし、法経どちらかは各個人の適性、価値観次第ですのでね、、、

とりあえず、前にも法学の適性に関する記事を書いていますので、そちらをご覧ください。

kyodaihennyu.hateblo.jp

 

 

それでも、法学部にすべきか、経済学部にすべきか、何とも決め難い、、、そんな方は、バットマンのハービー・デントの様にコインで決めてみてはいかがでしょうか。

f:id:kyodaihennyu:20180316025239j:plain

 もちろん冗談ですよ。

 

長々と書いてしまいましたが、編入を検討されている方、(私が書くまでもない事ですが)こういった順番で情報収集を行ってみてはいかがでしょうか。

 

1.どこの大学かは決めていないが、とりあえず編入したい方、編入学基礎Ⅰ(2単位)さんで各大学の情報収集を

 

2.志望大学のサイトに行き、募集要項をじっくりと読み込む

 

3.京都大学を志望するが、法学部か経済学部で迷っている方、コインに運命を預ける前に、まずはこちらの新書で適性判断を。

キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)

キヨミズ准教授の法学入門 (星海社新書)

 

 

 4.京都大学法学部を検討するのであれば、まず読んでほしい参考書などもまとめていますので、そちらをご覧ください。

kyodaihennyu.hateblo.jp

 

5.次に検討するのは、編入予備校に通うか否か。これについても以前メリットとデメリットの記事を書いていますので、そちらから。

kyodaihennyu.hateblo.jp

また、過去問についてですが、各大学のサイトにアップされているもの以外は、予備校から入手する以外に手はないと思います。

  

6.勉強法、読書法、整理術なんかも、私個人なりの方法をいくつか記事にしています。

宜しければそれらをご覧ください。

kyodaihennyu.hateblo.jp

また、私はツイッターで情報発信することは殆どないのですが、他の編入経験者の方のツイートには非常に有益な情報が多く書かれています

今までツイッターを敬遠されてきた方、これを機に、アプリをインストールしてみては。

 

面倒臭がり屋の最低で簡単な整理術

皆さん、こんにちは。

大学生になると、各講義のレジュメが配布され、レポートやプレゼン用の資料を集め、更に編入の勉強を始めると大量の書類が蓄積されていきますね。

 

整理整頓清潔清掃躾の5Sが身についている方や、野性的勘が異常に鋭い方は、難なく必要な書類を探し当てられるのでしょう。

 

しかし、いくら書類が山の如く積まれようと、私の様に面倒臭がり屋で人間の屑は、確実に整理を怠ります。

そして、いざという時に必要な書類が

f:id:kyodaihennyu:20180313011504j:plain

と探し回り、山崎まさよしになります(こんなとこにあるはずもないのに)。

 

挙句の果てには、

f:id:kyodaihennyu:20180313011541j:plain

と開き直り、単位を諦め、ボーナスステージ(留年)に進むことになります。

 

取ろうと思えば取れる単位を逃すのは惜しい、しかし書類整理如きに時間を盗られるのも面倒臭い、だが編入は成功させたい、、、

 

私の様に怠惰で我儘な方へ、今回はおススメの最低整理術について書いてみたいと思います。

 

整理術といっても、たったの三段階です。

1.資料を受け取った時に日付を記入

2.クリアホルダーへ差し込む

3.ボックスへぶち込む

適当の極み、圧倒的簡単さです。

 

この三段階を詳しく解説いたします。

 

①クリアホルダーを、科目や授業の数用意する。柄物ではなく、中身が直ぐに分かる無色透明が良いですね。

プラス クリアホルダー A4 100枚 クリアー FL-170HO-100 88-106

プラス クリアホルダー A4 100枚 クリアー FL-170HO-100 88-106

 

②各プリントの一番右上には、受け取った/プリントアウトした日付、時間(大体:17/11/29/4限とかその程度)をその場で記入。受、即、記

時系列順にプリントを上からファイルに差し込む。(古い資料が下に行く)

④過去のプリントを見返したりした場合、ホルダーの一番上に返り咲く。元の位置を探し戻したりするのは面倒臭いのであえてやらない

⑤それらのファイルをファイルボックスにぶち込む。

⑥差し込み、ぶち込む順番は、左:最古 - 右:最新 で統一

⑦参照したホルダーは、ボックスの一番右へ戻す。

使用頻度の高い書類は、常に右側へ。

⑨逆に、重要度の低い書類は、左側へと淘汰されていく。

時系列、重要度の二つの指標から参照できるので、書類の位置が判りやすい

⑪ストレスがなくなり、勉強が面白くなる気がする。

⑫資料を探す時間が大幅に短縮され、勉強時間が増える。

 

 

科目を細かく区切って各分野でまとめたり、PCにバックアップデータを残したり、書き込み用と保存用にコピーしたりと、胡散臭いライフハッカーモドキが紹介している様な面倒極まりない整理方法よりは、遥かに楽ではないでしょうか。

 

資料の整理に時間をかけすぎると、その分勉強時間が減ります。

また、実際は紙片をこねくり回しているだけなのに、費やした時間を勉強した時間と勘違いしてしまう危険があります。

 

私は、寝る前に今日配布された/使用した資料をホルダーに差し込み、ボックス右へぶち込みます。

そして、明日の講義で使用する資料をボックスから取り出し、そのホルダーごと鞄に入れます。

小学生がランドセルに明日の教科書を投げ込んでいるのと同じ要領ですね。

この程度の簡単な作業ならば、いくら酔っ払っていようとルーティーンなので可能です。

 

 

今回の整理術の元ネタはこちらの本に載っていました。

書類整理の他にも、速読法など役立つ裏技が多く記されております。

興味のある方は是非。

崖っぷち「自己啓発修行」突撃記 - ビジネス書、ぜんぶ私が試します! (中公新書ラクレ)

崖っぷち「自己啓発修行」突撃記 - ビジネス書、ぜんぶ私が試します! (中公新書ラクレ)

 

 

 

適当簡単ノート術もあるのですが、また次回に致します。

悪魔的な編入サイト

皆さん、こんにちは。

今回は、つい先日公開された、大学編入試験に圧倒的に役立つ悪魔的サイトを紹介します。

f:id:kyodaihennyu:20180311013824j:plain

こちらのサイト、複数人の方で共同執筆をされているそうですね。

そのため、理系文系に関わらず大量の大学編入の情報が網羅されています。

前回、One is too many、情報源が単一では危険だという記事を作成しましたが、このサイトでは複数人が情報を提供していますので、安心ですね。

それでは、ご覧ください。

www.univ-transfer.online

 

いやあ、本当に驚きです。

まず、見やすい。

そして、編入試験の第一の難関は情報量の少なさでしたが、このサイトで受験戦争情勢が新たなステージへと進むのではないでしょうか。

何しろ、情報格差により、棍棒のみで戦ってたような情報弱者と弓騎兵が混在していた様な昨年度までのカオスな編入戦場に、来年度からはネットアクセスのある者には全員にテポドンが支給されることになったわけですからね。

 

人類の哲学はソクラテス以前以後なんて言われていますが、編入業界は上記のサイト以前以後で大きく変わるのではないでしょうか。

ソクラテス以前以後 (岩波文庫)

ソクラテス以前以後 (岩波文庫)

 

私は京都大学法学部のみの受験しか経験しておりませんので、本サイトでは京大と他大学との難易度の比較といった難しい分析はできません。(ごめんなさい。)

兎にも角にも編入をしたい、複数の大学の併願を視野に入れている方、是非とも悪魔的編入サイトで戦略を練り、受験計画を立ててみては。

 

私も同じはてなブログを使用しているのですが、さすがはProバージョン、クオリティが雲泥の差です、、、

見やすいサイト構成など、是非とも見習いたいのですが、IT系はド素人で御座いますので、何卒ご容赦下さい。

One is too many: 情報収集について

One is too many.

 

恋愛において、相手が一人しかいないと、その人に全てを奪われてしまいますよ、といった意味の、アメリカ人作家の言葉らしいですね。

うーん、深いですな。

f:id:kyodaihennyu:20180308183048j:plain

 

外山滋比古大先生はこの格言が気に入っているらしく、著作の中で何回も引用されています。

外山先生は恋愛指南をしたい訳ではなく、この考え方を学問にも応用しなさいと言っています。

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)

 

参考書が一冊だけでは多すぎます。

つまり、一冊だけですと、一人の著者の考え方に囚われてしまい、視野が狭くなってしまいます。

外山先生は、手に入るだけの情報を、いくつも見比べて、じっくりと咀嚼し、味わい、発酵させ、気に入ったものをぐびぐび飲みなさいと仰っています。

この方法を、共観主義と定義されています。(共産ではありませんよ)

知識をアルコール飲料に例えるのも粋ですね。

 

確かに、新しい分野を勉強する際、ある本の説明ではいまいちだった概念が、他の参考書で異なる言葉で解説されるとすっと理解できることがあります。

著者にも専門によって得意不得意分野がありますので、同じ本の中でも、殆どの項目については非常に分かりやすい解説をしていても、ある分野では曖昧な説明で要領を得ない場合もあります。

 

同じような意見を、池上彰さんも書いています。

池上彰の新聞勉強術 (文春文庫)

池上彰の新聞勉強術 (文春文庫)

 

オシント(open-source intelligence)なんて書くと硬いですが、大学生は日頃の情報収集が欠かせません。

就活では当然必須ですが、編入試験でも、流れとしての、広義の時事問題、一般常識は必要でしょう。

近年はスマホでネットニュースも閲覧できますが、一番確実であるのは矢張り新聞による情報収集だと思います。

 

本題に戻りますが、池上さんは、新聞もできるだけ読み比べることを勧めています。

ある新聞社一紙のみに頼ってしまうと、偏向報道や、報道しない自由を行使している事に気付けない為ですね。

同じ事件の報道でも、ある新聞社では好意的な解説をし、他では否定的な論説を書いたりしている場合があります。

例えば、世論調査内閣支持率が丁度50%だったとしましょう。

国民の半数以上が内閣を支持、といった報道と、国民の約半数が内閣を否定、といった報道では、同じデータを使用していても正反対の印象を受けますよね。

池上さんは、そういったバイアスがかかるのを防ぐ為にも、複数紙の読み比べを勧めています。

 

参考書による知識獲得でも、新聞によるオシントでも、複数の情報源を上手く扱うことが重要ですね。

しかし、我々編入生には、時間的にも、経済力的にも、複数紙を購読したり、何冊も参考書を熟読したりするのは不可能ですよね。

 

そこで、大体何冊を読めば良いのか、については元外交官の佐藤優さんが、以前も少し紹介した以下の本で解説しています。

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門

 

 佐藤優さんが提唱しているのは、まずは奇数冊入門書を読め、といった方法です。

余裕がなければ最低でも3冊、詳しく勉強したい分野であれば場合は5冊読むことを勧めています。

 

編入勉強で現実的なのは、一冊は購入し熟読し、後は大学図書館等で借り、気になる項目を参照するといった方法ではないでしょうか。

 

一冊に執着してしまうと、一人の著者の思考監獄に囚われてしまいます。

聖徳太子の如く10の意見を同時に聞く必要はないですが、三冊くらいなら丁度良いのでは。

 

 

今回の、One is too many、一冊では多すぎる、といった意見は、あくまでも新知識の獲得、情報収集する際のものです。

問題集などの場合は、一冊を極めるつもりで繰り返し反復し反芻する方が良いと思います。

また、個人的な意見ですが、恋愛に関しても、私は一人を追っかけていたいタイプですね。

それでは皆様、これからも楽しく勉強生活を送りましょう。

便利な一冊: 有斐閣アルマ『法哲学』

皆さん、こんにちは。

今回は、法学部編入の勉強にあれば便利な一冊を紹介いたします。

法哲学 (有斐閣アルマ)

法哲学 (有斐閣アルマ)

 

私は試験本番間近の十月中旬に大学で購入したのですが、もっと早くに読んでおきたかったと思いました。

 

思想の自由市場論といった基礎的な概念から、セクハラの様に身近な問題、更にはヒトゲノムの遺伝子解析実験といった専門的な事例まで、幅広く解説しております。

 

私は、事項索引ページから気になる項目を探し、辞書の様な感覚で活用していました。

 

見返してみると、2017年の試験本番で出た実質的正義、手続的正義についても詳しく書いてありました。

kyodaihennyu.hateblo.jp

通し読みをしていなかったので、一番重要な個所を読み落としてしまいました、、、

 

この『法哲学』、有斐閣基準では一応専門書にカテゴライズされています。

よって、本書は以前紹介した末川博『法学入門』といった入門書を読み終え、ある程度の基礎知識がついた上で読むことをお勧めいたします。

法学入門 第6版補訂版 (有斐閣双書)

法学入門 第6版補訂版 (有斐閣双書)

 

 

法諺を読んでみよう

皆さん、こんにちは。

今回は、法学の理解に役立つ法諺について書きます。

 

ざますみたいな方言ではありませんよ。

(ざますはございますを略した山の手言葉らしいですね)

 

法律に関する格言の方の法諺ですね。

 

Wikipedia先生もいくつか取り上げておりますので、まずはそちらをご覧ください。

法諺 - Wikipedia

編入に必要な、法学の基礎知識を理解するのに法諺は役に立ちます。

例えば、法実証主義法諺には、悪法も法である、なんてものがあります。

 

残念ながら、Wiki先生も最小限の法諺しか取り上げておらず、詳しい解説もついておりません。

更に多くの法諺を読んでみたいという方は、以下の本がおすすめです。

 

柴田光蔵『法格言ア・ラ・カルト : 活ける法学入門』日本評論社(1986)

http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001784296-00

 

こちらの本、絶版となっており、現在ではAmazon楽天なんかのサイトでも入手できないみたいです。

私は大学の図書館を徘徊中に偶然本書に出会いました。

皆さんも、所属大学の図書館を探してみれば見つかると思います。

 

法諺の中には、皮肉っぽく、パンチの効いた格言が多くあります。

法学を楽しく勉強したい方、息抜きの意味でも、理解を深めるためにも、是非本書を探してみては。

英語のリスニング

京大編入では、TOEFL-ibtのスコア提出が必須です。

他の大学でも、TOEICの提出が必要だったりするらしいですね。

京大の場合、編入試験から二年間以内であればよいので、出来るだけ早めに終わらせておきたいですね。

 

私は、編入とは別の機会に受験したスコアが何とか期限内でしたので、そちらを提出致しました。

とりあえずTOEFL-ibtで80点以上取得しておけば、編入の他にも、公務員の国家総合職試験で加点されたりと、将来的に役立ちます。

 

TOEFL-ibtはリーディング、ライティング、スピーキング、そしてリスニングと四つのセクションに分かれていますが、一番短期間で結果が出やすいのがリスニングではないでしょうか。

 

リスニング用のおすすめCDなんかは、TOEICTOEFL試験を専門に扱っているブロガーさんが多くおりますので、そちらを覗いてみると参考になると思います。

 

 

一応、私が中高生時代に行っていたリスニングの得点稼ぎメソッドを紹介しておきます。

f:id:kyodaihennyu:20180305201652j:plain

脳に加速装置をインストールする方法です。

付属高校から今所属しているうん国際教養学部を志望するには、TOEICスコアの提出が必須でした。

私はこの加速装置を使って高2秋のTOEIC試験で790点取れました。

英語高速メソッド ビジネス英会話集 

英語高速メソッド ビジネス英会話集 

 

 このCD、同じ例文が通常のスピード→日本語訳→倍速の英文と、何段階かに分かれて流れます。

私は、倍速のトラックのみをインストールしてiPodで聞いていました。

 

最初は早く感じるのですが、この倍速スピードに慣れると、BBCラジオなんかも遅く聞こえるようになります。

www.bbc.co.uk

BBCラジオ、当たり前ですが綺麗なイギリス英語ですので、日本人にとっては一番聞き取りやすい英語だと思います。

(一番聞き取り辛いのはインド人のヒングリッシュでしょうか)

タイムフリーでニュースのみを聞けば、時事問題や国際政治の勉強にもなります。

はじめからネイティブのBBCに挑戦するのは無謀の様に思えるかもしれませんが、これに慣れておけばTOEFLTOEIC本番のリスニング等簡単に思えてくるでしょう。

 

あとは、以前の記事で紹介したように、洋画や洋楽なんかでの気分転換をお勧めいたします。

 

結果の出やすいリスニングで得点を稼いで、早めにTOEFLを終わらし、法学の勉強に専念できればいいですね。

 

余談ですが、TOEICの裏技。

(私は高校以来TOEICを受験する機会がなかったので、現在はチェック体制が厳しくなっており、真似できないかもしれません。)

試験の一番初め、リスニングセクションに入る前、長々とインストラクションの音声が流れていると思うのですが、その間にリーディングの短文穴埋め問題(Part5)を解きまくってました。

TOEICは時間との闘いであると思いますので、リスニングの前や途中にPart5を終わらせておけば、長文読解などにじっくり時間がかけられ、必然的に得点アップにつながります。

あくまでも、堂々と行うことが味噌ですね。

まあ、現行制度が分からないのでそもそも不可能かもしれません。

 

 

加速装置、新しいバージョンも出ているらしいです。

英語高速メソッド 高速CDを聞くだけで英語が話せる本

英語高速メソッド 高速CDを聞くだけで英語が話せる本

 

必読書②: 法学書院『演習ノート 政治学』

皆さんこんにちは。

今回は、京大編入必読書二冊目ですね。

まずは、過去問をご覧になれば分かるのですが、大体一問は政治学っぽい問題、もう一方が法学の基礎問題となっておりますね。

law.kyoto-u.ac.jp

近年、傾向は変わりつつあるらしいのですが、どちらにせよ政治学の基礎知識は必要不可欠です。

 

そこで、法学書院『演習ノート 政治学』がおすすめです。

演習ノート 政治学

演習ノート 政治学

 

 この演習ノートシリーズ、問題一問に対し、見開きのページで模範的な答案例が書いてあります。

必要な政治学知識の最短ルートを行く本ですね。

基本的には各ページ完結型ですので、目次から気になったところを探し、取りあえずそのページだけ読んでみる、といったスタイルで活用していました。

 

 

各ページの初めに、書くべき論点と、答案構成が示されています。

それに沿って答案モデルが書かれているので、論述試験の書き方の参考にもなります。

 

同じ演習ノートシリーズの、法学も大変参考になります。

他の参考書で仕入れた知識をどう短くまとめるかに役立ちますので、こちらも編入志望の方は読んでみましょう。

演習ノート 法学

演習ノート 法学

 

 

 

私にとって勉強の一番つらいところは、参考書を開き、やり始める時でしたので、演習ノートシリーズのスタイルは非常に助かりました。

取りあえず読むのは二ページだけで良い、と思い込むようにしていたので、勉強が億劫になりません。

また、各章が短いので、空いた時間を有効活用できます。

大学の講義が始まる前のちょっとしたスキマ時間に一章だけ読んだりしていました。

バカ田の教授は普通に15分くらい遅れてくるので、大学近辺に住んでいる生徒なんかはそれに合わせて授業時間になってから部屋を出る輩もいます。

十分以上前に講義を終えるので、90分間あるはずが、実質一時間くらいしか授業をしていません。

一年生の時、出席カードだけでも回収しようと、授業が終わる30分位前に教室に行ってみると、すでに講義が終了していたなんてこともありました。

思い返すと、一年の頃は五限の講義(16:30-18:00)に寝坊したりしていたので、本当に人間の屑でした。

皆さんも、生活リズムには気をつけながら、編入勉強を楽しみましょう。

 

英語で息抜き

編入の勉強にも、適度な息抜きが必要です。

しかし、酒を浴びるほど飲んだりするのは、二日酔いなど害が多すぎるのでおススメできません。

そこで、今回は英語の勉強にも役立つ、一石二鳥、三鳥な気分転換を紹介したいと思います。

 

①洋画を観よう

TOEICにしろ、TOEFLを受けるにせよ、リスニングの向上が必要不可欠ですよね。

洋画を観れば、楽しくリスニング力を鍛えられます。

気に入ったキャラクターがいれば、そのセリフを真似してみましょう。

TOEFLスピーキングの練習にもなりますし、突然一発芸をやれと振られても、慌てずに済みます。

 

私の映画一発芸はこいつです。

f:id:kyodaihennyu:20180304002704j:plain

フリスクを口に入れるたびに、ラりってます。

 

もちろんレンタルでもOKですが、どうせなら映画館に行ってみては。

私はほぼ毎週早稲田松竹という映画館に通っています。

www.wasedashochiku.co.jp

この映画館、学生は1100円払えば一日入り放題なので、気に入った映画があれば何回でも見られます。

編入試験の直前は、「夜に生きる」というマフィア映画をローテーションしてましたので、私の中では京大編入勉強期間=禁酒法時代といったイメージがあります。

正直、早稲田では授業よりも松竹で学んだことの方が多いかもしれません。

少し栄えた学生街には、大抵場末の映画館、名画座があります。

繁華街をうろついてみれば、素敵な出会いがあるかもしれません。

 

②洋楽を聴いてみよう

音楽は耳から流しいれる麻薬です。

精神を安定させリラックスしたい時はすかさず摂取しましょう。

ここでも、どうせ摂取するなら、英語のリスニングに役立つ洋楽を聴きましょう。

勿論、英語の曲ですよ。

適当にRock me Amadeus (Falco)なんて暴れないように。

イギリス英語の方が日本人には聞き取りやすいらしいので、英国出身のミュージシャンを試してみては。

個人的なおすすめはStingさんですね。

The Very Best of Sting & The Police

The Very Best of Sting & The Police

 

 

洋楽に詳しくないので、とりあえずいろいろと試したいという方は、グラミー賞ノミネートのアルバムがおすすめ。

2018 Grammy Nominees

2018 Grammy Nominees

 
2017 Grammy Nominees

2017 Grammy Nominees

 
2016 Grammy Nominees

2016 Grammy Nominees

 

 

今回は、英語を勉強しながらできる息抜きの仕方について書いてみました。

適度に力を抜きつつ、メリハリのある勉強生活を送りましょう!

 

ちなみに、一発芸の元ネタ↓

レオン 完全版 [DVD]

レオン 完全版 [DVD]

 

 

【スポンサーリンク】