平成30年度編入試験問題①

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編入試験の過去問五年分は、以下の公式サイトをご覧ください。

law.kyoto-u.ac.jp

サイトには30年度の問題はまだ出ていないので、簡単に紹介します。

 

第一問目は、「法」と「政治」の相違点、共通点を論ぜよ、といった問題。

 

非常にシンプルな問題なのですが、中々奥が深いですね。

一応、覚えている限り、どんなポイントを書いたのか、リストアップしておきます。

あとになって考えると、あれを書けばよかったといった後悔がありますが、本番は時間がないので、とにかくその場で思いついたことを問題にこじつけて書くしかなかったです。

※模範解答などは、予備校の先生等プロフェッショナルに質問してください。

 

・まずは簡単な法と政治の定義と歴史。単一の人物、機関に全権が握られていたのが、三権分立に至った過程。古代のローマ法、秦の法など~中世:宗教などの規範~絶対王政~市民革命~夜警国家~行き過ぎた資本主義~戦時中の法の暴走~福祉国家~現代のポピュリズムブーム。

各時代に、政治が法をどのように利用していたかを、軽く流したはず。

基本的な定義の部分を詳しく書きすぎると、自身の主張が書けなくなってしまうので注意が必要ですね。

・トランプさんなどで話題になっていたため、ポピュリズム関連の問題が来るんじゃないかと勝手な予測をしていたのですが、見事に外れました。

まあ、せっかくのポピュリズムの知識を全く使わないのも勿体ないので、答案にはアルゼンチン・ペロン大統領の失策を、民意、政治の暴走のような形で書いたと思います。

自衛隊統治行為論:高度に政治性の高い案件は、司法審査の対象としない、といったもの。現代でも、「政治>法」の力関係だと書いたと思います。

・悪法についても、ナチスのロマ族への強制不妊手術を生々しくどこかに書いた気が。

アファーマティブアクション:女性関連のジェンダーや、LGBTを書いてもつまらないので、ソ連の民族政策を書きました。技術のない少数民族にも、アファーマティブアクションの一環で特別職のポストが割り振られた→注射もできない藪医者が大量に発生した問題を書きました。

イスラーム法について、何点か。千年以上の歴史ある強姦が無罪になる法が、エジプトなどでは民意によって廃止された。だが、イラクなど一部の国では現行法である。

サウジアラビアで、ムハンマドさん主導で女性の運転が解禁になったこと:宗教ベースの道徳規範に基づいた法律(リーガルモラリズム)が、国民の人気取りの為に、ある意味パフォーマンスとして廃止された。

・政治の原動力としてのイデオロギーについても、アラブ・ナショナリズムでなにか書いた気が。

功利主義について:マイケルサンデルで話題になったトロッコ問題をさらっと書き、マイノリティの保護云々を適当に。

・宗教関連で、教皇不可謬説に触れた。

 

政治と法の定義、歴史を冒頭に書いたのは間違いないのですが、以降の論点は順番がバラバラです。

各論点の最後には、「以上、〇において法と政治は共通している/異なっている」といった小結論をつけています。

他にも、書くべき論点は無数にあります。

先程も書きましたが、矢張り予備校のプロフェッショナルの方に模範解答を教えてもらうのが一番だと思います。

 

次回は二問目を書きます。

 

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