本は食べよう貪ろう
ネットで面白い画像を見つけたので、今回は本の読み方について書きたいと思います。
こちらは、センター試験で満点を取った方の世界史の教科書だそうです。
本の内容を、貪り、しゃぶり尽くし、己の血肉へ変えてやろうといった執念が伝わってきます。
図書館で借りた本を汚してはなりませんが、自分で買った本ならば、とことん使い倒し、食べてやりましょう。
特に、編入試験の参考書は、批判的に、と言ったら難しそうですが、ツッコミを入れながら読みましょう。
そのツッコミを、青色のボールペンで本文の横に書いておけば、読み返した際、面白いうえに記憶に残りやすくなります。
例えば、少年法が生温いのは、青少年は更生が容易である為なんて書いてありますが、すかさず三つ子の魂百までとツッコミをいれましょう。
再婚禁止期間について、近年はDNA判定の技術進歩がうんぬん、撤廃すべきだなんだと偉そうに書いてありましたら、では元夫と一卵性双生児の男と付き合う場合、DNA判定は効果があるのかどうなんだと屁理屈を書き込んでやりましょう。
参考書を読む際は、楽しく、そして能動的になりましょう。
勉強が面白くなるうえ、知識が記憶に定着しやすくなり、更には筆者に勝ったという優越感に浸ることができます。
最後に、世間には色々な読書のハウツー本が出ていますが、おススメの三冊を紹介します。
中学三年のころたまたま手に取った一冊。
即効性はないのですが、一生をかけて実践したくなるような、勉強に対する姿勢が学べます。
読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本
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読んだ本を、どう記憶に定着させるかのテクニックは参考になりました。
基本的には、読んで面白いと思った箇所をボールペンで囲む。
後に、その要約や批判を、ノートに書いて思考するといった方法。
新しい分野について知りたければ、取りあえず入門書を三冊読めばバイアスがなくなる、なんて意見も参考になります。
大局的視野、広い教養を得るための読書法ですね。
ある問題を、一つの解決策から正面突破で解こうとすると袋小路に迷ってしまうことがあります。
そんな時は、全く違う分野から道を探ってみると、意外な答案が書けるかもしれません。
ある意味、京大編入に必要なのは、乱読の能力かも知れません。
時間に余裕のある方は是非。
平成30年度編入試験問題②
今回は30年の二問目を書きます。
引用文を読んだ上で、手続的正義の価値について、具体例を挙げつつ論ぜよというもの。
引用文は、以下の書物のP.92より、実質的正義と手続的正義にかんするもの。
正直、焦りましたね。
手続的正義についても実質的正義についても勉強不足でしたので、その場で答案をなんとか無理やり錬成しました。
たまたま、所属していた大学の全学部生対象オープン科目で、 Restorative Justice(修復的正義、司法)について習ったばかりでしたので、それをメインに書きました。
具体例としては、イスラームの強姦が無罪になる法律について、詳しく書きました。
その法の概要は、強姦加害者の男性が、被害者女性と結婚すれば、無罪となるものです。
現代日本の価値観からすれば到底受け入れられませんが、この法にも支持されてきた理由があります。簡単に解説します。
中東のアラブ人の部族社会では、一度強姦された女性は、一族の恥とされ、村八分となり、生きる道を失います。
また、強姦されたのは、女性が誘惑したからではないか、といった非難がされることもあります。
そこで、女性を救済するといった目的のため、又、加害者男性に責任を取らせるためにも、強姦無罪法は現代でも一部の国では支持されています。
この法律を、何とか問題に絡めて書きました。
つまり、女性を救済する取った「目的」は正しいが、加害者男性が引き取るといった「手段」は正当化できない、と論じました。
その解決策としては、手続的正義でも、実質的正義でもなく、Restorative Justiceであると書きました。
Restorative Justiceの手法は、現代の日本では、ストーカー事件の解決などに使われているそうです。
ストーカー加害者は、対象に依存せず、自立できるように支援されます。
また、被害者遺族や、加害者の家族など、事件に直接的な関係はないコミュニティの保護も目指すそうです。
実際は、セラピストなんかを雇う予算の問題等で厳しいらしいですが、こういった机上の空論として書く際は、中々夢のある解決策だと思います。
正直、よく上に書いたような答案で合格したものだと驚いております。
平成30年度編入試験問題①
編入試験の過去問五年分は、以下の公式サイトをご覧ください。
サイトには30年度の問題はまだ出ていないので、簡単に紹介します。
第一問目は、「法」と「政治」の相違点、共通点を論ぜよ、といった問題。
非常にシンプルな問題なのですが、中々奥が深いですね。
一応、覚えている限り、どんなポイントを書いたのか、リストアップしておきます。
あとになって考えると、あれを書けばよかったといった後悔がありますが、本番は時間がないので、とにかくその場で思いついたことを問題にこじつけて書くしかなかったです。
※模範解答などは、予備校の先生等プロフェッショナルに質問してください。
・まずは簡単な法と政治の定義と歴史。単一の人物、機関に全権が握られていたのが、三権分立に至った過程。古代のローマ法、秦の法など~中世:宗教などの規範~絶対王政~市民革命~夜警国家~行き過ぎた資本主義~戦時中の法の暴走~福祉国家~現代のポピュリズムブーム。
各時代に、政治が法をどのように利用していたかを、軽く流したはず。
基本的な定義の部分を詳しく書きすぎると、自身の主張が書けなくなってしまうので注意が必要ですね。
・トランプさんなどで話題になっていたため、ポピュリズム関連の問題が来るんじゃないかと勝手な予測をしていたのですが、見事に外れました。
まあ、せっかくのポピュリズムの知識を全く使わないのも勿体ないので、答案にはアルゼンチン・ペロン大統領の失策を、民意、政治の暴走のような形で書いたと思います。
・自衛隊、統治行為論:高度に政治性の高い案件は、司法審査の対象としない、といったもの。現代でも、「政治>法」の力関係だと書いたと思います。
・悪法についても、ナチスのロマ族への強制不妊手術を生々しくどこかに書いた気が。
・アファーマティブアクション:女性関連のジェンダーや、LGBTを書いてもつまらないので、ソ連の民族政策を書きました。技術のない少数民族にも、アファーマティブアクションの一環で特別職のポストが割り振られた→注射もできない藪医者が大量に発生した問題を書きました。
・イスラーム法について、何点か。千年以上の歴史ある強姦が無罪になる法が、エジプトなどでは民意によって廃止された。だが、イラクなど一部の国では現行法である。
・サウジアラビアで、ムハンマドさん主導で女性の運転が解禁になったこと:宗教ベースの道徳規範に基づいた法律(リーガルモラリズム)が、国民の人気取りの為に、ある意味パフォーマンスとして廃止された。
・政治の原動力としてのイデオロギーについても、アラブ・ナショナリズムでなにか書いた気が。
・功利主義について:マイケルサンデルで話題になったトロッコ問題をさらっと書き、マイノリティの保護云々を適当に。
・宗教関連で、教皇不可謬説に触れた。
政治と法の定義、歴史を冒頭に書いたのは間違いないのですが、以降の論点は順番がバラバラです。
各論点の最後には、「以上、〇において法と政治は共通している/異なっている」といった小結論をつけています。
他にも、書くべき論点は無数にあります。
先程も書きましたが、矢張り予備校のプロフェッショナルの方に模範解答を教えてもらうのが一番だと思います。
次回は二問目を書きます。
論述対策①
今回紹介するのは、あくまで、私なりの論述の構成です。既に自身のスタイルをお持ちの方は、変な悪影響を受けないでくださいね。
但し、四コマ漫画などに使われる「起承転結」を論述にも使おうとしている方は、今すぐやめましょう。アカデミックな文章に、笑いや落ちは不要です。
論理的であり、自身の主張が伝われば十分です。受けを狙うのはやめましょう。
ロースクールらしい論述テクニックは、以下の本で学べるらしいので、こちらから学ぶのが良いでしょう。
大学の図書館で借りようとしていたのですが、迷惑な学生が返却せずにいたらしく、私は読めずじまいでした。
他の編入受験生の方はこちらの本を絶賛しておりましたので、役立つと思います。
また、予備校に通う方は、そちらで丁寧な指導を頂けると思います。
下に紹介する書き方は、あくまでも、こんな書き方をする奴もいるのかと参考程度にご覧ください。
導入章
・問題文の確認(問われた問題は、▽である。)
・定義など、一般論
・論文全体の構成(本論文では、1、2、3、、により、▽を考察する。)
パラグラフ1
・主張1
・主張を支持する根拠や説
・根拠や説の説明
・結論(以上の様に、▽は、1である。)
パラグラフ2
・主張2、以下パラグラフ1と同じ手法
パラグラフ3、4、、、
結論
・問題の論点を再定義
・パラグラフ1,2,3、、、で出した結論の要約
・論文全体の締め(以上の様に、▽は、1、2、3により、◇である。)
、、、自分で言うのもなんですが、わかりづらいですね、、、
まあ、パズルを組み立てていく様な感覚でしょうか。
私の書き方ですと、各パラグラフの終わりごとに、問われていることを書き直し、小結論を出しているので、遭難せずに済みます。
感情的に書いている人は、途中から論点がずれ、何が言いたいのかが自分でもわからなくなっていることが多いそうです。
あくまで、ハードボイルドの主人公の様に、冷静に、淡々と仕事をこなしましょう。
さよならを言うのは、少しの間死ぬことだ!
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
- 作者: レイモンド・チャンドラー,村上春樹
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ロジカルライティングのススメ
京都大学法学部編入の試験当日は、二題の論述を解かされます。
事前にいくら知識を詰め込んでも、試験本番でそれをうまく伝えられなければ、合格できません。
当日うまく答案を構成するテクニックが必要不可欠です。
世間ではロジカルライティングのハウツー本なんかが結構ブームらしいので、詳しく知りたい方は本屋を徘徊しましょう。
横文字でロジカルライティングなんて書くとお洒落ですが、まあ文章を論理的に書きましょうという程度のものです。
私がロジカルライティングを学んだのは、所属学部で必修のWritingという授業ででした。
Writingの授業は、一年生全員が強制的に登録させられ、単位を取るまで卒業できません。
私は、Writingの授業が余りにも好きで、リピーターでした。
一年の頃から振られ続け、2017年の秋学期も一年生と混じって一緒に授業を受けていました。
結局、四年間強制登録され続けましたが、編入で逃げ切りました。
単位は取れませんでしたが、授業の一番最初に習うロジカルライティングについては、四年間を通じた反復学習により学部内の誰よりも詳しいのではないかと推測致します。
授業の言語は英語でしたが、論理的であるかどうかの手法は日本語にも応用できます。
そこで、次回以降は、論述対策としての私なりのロジカルライティングの手法について書きたいと思います。
ロジカル・ライティング (BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING)
- 作者: 照屋華子
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必読書①: 末川博『法学入門』有斐閣双書
皆さん、こんにちは。
今回は、京都大学法学部編入試験での必読書を紹介致します。
立命館大の元総長の方が編集した、法学の入門書です。
初版は1967年と古く感じますが、衆議院の総定数など、細かい数字は法改正に合わせて訂正されていますので、問題ありません。
各章の冒頭に、テーマに関連した文学作品の一部を掲載しているので、元ネタを読んだことがあれば面白いと思います。
特に、契約の自由の章で、遊郭について「まさにこれはボロい商売には違いなかった」なんて書かれていましたが、中々センスがありますね。
この本は、勉強の導入に一回(8月終わり位)、そして試験本番の一週間くらい前(10月下旬)に思考の整理の為に一回と、合計二回読みました。
受験を検討している方は、できるだけ早く本書を手に取ってみてください。
編入試験では、本書の知識程度は理解していることが前提となっていると思いますので、食べるくらいの勢いで読みましょう。
金銭的余裕がなく、参考書は図書館で借りる派という方も、この本だけは購入することをお勧めいたします。
もし、末川博さんの本でも、若干難しいと感じた方は(私です)、以下の超入門書をサラッと読んでからだと勉強が理解しやすくなるかもしれません。
はじめての法律学 -- HとJの物語 第5版 (有斐閣アルマ > Basic)
- 作者: 松井茂記,松宮孝明,曽野裕夫
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2017/03/31
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こちらの本は、編入試験にはあまり役に立ちませんが、法律の仕組みが何となくわかるようになります。
法学部受験を志したものの、今まで法について全く知識がなかった方は流し読みをしてみては。
確か、大学四年生が運転中にやらかす話をベースとしてストーリーが進んでいきます。
趣味はドライブです、なんてイかした方は、この本を読んで安全運転を心がけましょう。
おススメの勉強道具
皆様は、どの様な勉強道具をお使いでしょうか。
今回は、私の独断と偏見でおススメの勉強道具について書きたいと思います。
まず、筆記用具
青色のボールペンを使用しております。
脳科学的に、青色のボールペンで書いた文字は、記憶に残りやすいらしいです。
また、ボールペンですと、サラサラと書くことができ、ストレスが溜まりません。
試験当日の論述試験も、ボールペンを指定されていますので、普段から慣れておいた方が良いでしょう。
ボールペンだと、ノートに間違いを書いてしまった時、直せないじゃないか、と思う方もいるでしょう。
線を引く程度で、完全に直さなくてよいのです。
あとでノートを見返したときに、過去に自分が行った間違いを客観的に見つめなおすことができます。
己の間違いを認めることが大事です。証拠隠滅はやめましょう。
シャープペンシルや鉛筆ですと、芯がバキバキおれたり、手が汚れたりと、良いことがありません。
また、自分自身の若さゆえの過ちを認めずに、消しゴムで証拠隠滅を図ろうとすると、大量の消しカスが発生し、迷惑極まりないです。
筆記用具は、試験本番を見越し、脳科学的なテクニックの為にも、青色のボールペンをお勧めいたします。
ノート
リングノートを使っています。
一ページ分に畳んで使えるので、参考書の横にメモとして使う際もかさばらず優秀です。
電車内といった移動中も、確認したいページのみをコンパクトに参照できるので、周りに迷惑もかけず、紳士淑女の皆様にお勧めいたします。
小学生の様に、ノートを先生に提出するといったこともないので、使い倒しましょう。
大体の参考書がA5サイズですので、ノートサイズもそれに合わせた方が使いやすいと思います。
見開き型のノートですと、左側を使用しているときは良いのですが、右ページに書くとき、反対側が邪魔になり、ストレスが溜まります。
筆記用具に女子力を求める必要はないので、出来るだけ使いやすく、ストレスのたまらないものをお勧めいたします。
編入予備校は行くべきか? その三
今回は、予備校に通うデメリットを書きます。
①お金
一番のデメリットは、経済的費用でしょう。
私は夏期講習のみの参加でしたので、数万円で済みましたが、一年生の11月から、受験本番まで一年間予備校に通うとなると、費用はかなり大きくなります。
短期的なスパンで見ると、確かに数十万円の投資はなかなか厳しいと思います。
そこで、人生の生涯年収などを考慮した長期的なスパンでみてみましょう。
ランクの高い大学へ編入→相応の就職先→年収の差→定年退職する事には、数百万円から数千万円の差が生じているのではないでしょうか。
積み木(麻雀)、動物園(競馬)、玉入れ(パチンコ)等よりは、余程勝率が高く、コストパフォーマンスの良いギャンブルだと思います。
ゲームに勝つための課金と考えれば、予備校への投資も捨てがたいですね。
②受け身になる危険性
予備校では、編入試験に必要な知識をほとんど教えてくれます。
しかし、それだけで満足、安心してしまっては危険ですね。
餌を与えられているひな鳥の様に受け身にならないようにしましょう。
ミミズを持ってこられても、そのまま食べず、マ〇ドナルドハンバーグに調理してから食べるくらいの気概を持ちましょう。
たとえば、悪法論争では、ナチス体制下のユダヤ人迫害なんかを教えてもらうと思います。
そのまま書かずに、ロマ族(ジプシー)への強制的不妊手術なんかもトッピングすると、スパイシーな答案ができると思います。
③勉強のペースが合うかどうか
私の様に、勉強のペースが遅い方は、予備校で鞭打ちされるので、メリットの方が大きいと思います。
一方で、法学部出身や、既に学位を持った既卒の方など、基本的な知識はすでに身についており、地頭が良い方は、退屈に感じてしまうかもしれません。
過去に合格した方のブログなんかを覗いてみると、試験会場までの移動中に少し勉強しただけで、一発合格した猛者もいるらしいです。(もちろん、ネット上の個人の意見ですので、Fake Newsである可能性もありますが)
以上の様に、投資に見合うか、自分が受け身のひな鳥に陥る危険性がないか、ペースが合うか、を考慮して、予備校に通うメリットデメリットを利益衡量していただければと思います。
編入予備校は行くべきか? その二
今回は、私が感じた予備校に通うメリットを書きたいと思います。
①合格までの最短ルートの知識が得られる
矢張り、予備校の講師の方は編入のプロフェッショナルです。各大学の過去数十年間の過去問の傾向など、分析しつくしています。
正直、個人の力でその量の過去問を蒐集、分析するのは、不可能ではないにしても、膨大な時間がかかります。
京大の公式サイトにも、過去問のPDFがアップロードされていますが、せいぜい五年間分しかありません。模範解答などは掲載されていませんので、自分が思いついた回答が、合格の基準に達しているのか、それとも全くの見当違いなのか、判断できません。
餅は餅屋に、虫歯は歯医者に、お寿司は板前に、離婚相談は弁護士に、編入試験は予備校講師に、何でもプロフェッショナルを頼るのが人生の近道であり、リスクが少ないです。
予備校の夏期講習中に京大の過去問っぽいテストを解かされたのですが、私は50点前半と採点されました。
通常、8月後半の時点では、(予備校の採点基準で)80点台は取っていなければならなかったらしく、非常に焦りました。
例え法学部生で法の知識がある方でも、編入の為の法学知識と、大学の授業で学べる内容はかなり異なっていると思いますので、遠回りをせずに済むと思います。
②無知の知
先程も触れましたが、独学で勉強する場合、自分の編入戦闘能力がどの程度なのか、良く分かりません。
自分に自信を持つことは良いことですが、根拠のない自信は過信、慢心、傲慢となり、身を滅ぼします。
予備校の模試等で客観的に採点してもらえば、自分にどれだけ知識が足りていないのかを素直に受け止められると思います。
私は予備校で自分の無知を痛感し、勉強の覚悟ができたと思います。
③対話の重要性
独学で勉強する場合、基本的には書物を読み、ノートにメモをする、といったスタイルだと思います。
つまり、インプットは視覚からのみ、アウトプットはペンを走らせるだけだと思います。
一方、対面式の講義ですと、聴覚からのインプットも増えます。
講師の質問に答えることもありますので、思考を発声でアウトプットすることになります。
これ、正にソクラテスの問答法ですね。
質問を繰り返され、それに答え続けていくことで、問題の本質に自分の力で近づいていくことができます。
また、講師の方の小話や、問題に関連するちょっとしたエピソードが面白く、妄想力を鍛えることもできます。
無味乾燥な法学砂漠が、突如として桃源郷に変化し、楽しみながら勉強できます。
予備校には、編入のプロフェッショナル・ソクラテスが待っています。
時間を無駄にしない、無知の知、問答法、これらのメリットより、個人的には予備校をお勧め致します。
編入予備校は行くべきか? その一
大学編入について色々と調べ始めると、まず、高いお金を払って予備校に通うべきか否か、迷うと思います。
結論から申し上げますと、絶対に通ったほうが良いと思います。
私が編入の存在を知ったのは7月の終わりでしたので、実際に予備校に通えたのは夏期講習の一週間のみでしたが、得られたものはかなり大きかったです。
多分、傲慢にも独学の道を選んでいたら、落ちていたと思います。
編入に特化した予備校はいくつかあるらしいのですが、私が通ったのは、ECC編入学院というところです。
一般の講座は、試験前年の11月から始まっているらしいです。
つまり、学部一年生の秋から勉強を始め、二年生の10月に受験本番、三年の春には念願の京大生、というのが理想のプランだと思います。
私は、8月21日ー26日全六回の夏季講習に参加しました。
正直、夏期講習には京都旅行も兼ねた軽い気持ちで参加していたので、意識の高い他の受講生に驚き、私の意識は他界しました。
法に関して私は、前の記事で紹介した新書を軽く流し読みした程度の知識しかない中で、他の受講生は六法全書を片手に難しい条文なんかをすらすらと言っていたので、場違い感がすごかったですね、、、
私の様に関東在住で、京都の予備校に通うのは厳しいという方は、旅行も兼ねて夏期講習にだけでも参加したほうがいいと思います。